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フラワー
  北海道
雑記)プロ野球戦力外通告に思うー。
2017/12/30 23:41

例のドキュメンタリーを見て改めて思うのは、捕手育成に関する難しさ。


捕手は1試合に1人しか出場できない。捕手の出場機会を増やすために、最も効率的な方法はチーム数を増やすことにほかならない。三軍、あるいは育成選手制度が設けられた理由のうち大きな目的の一つは、おそらくここにある。


現に三軍、あるいはそれに類似する戦力構造を保有しているのは、ソフトバンク、巨人など、近年捕手育成に苦労していた球団である。


捕手の出場機会確保のために、三軍を設けること。それは、その三軍の試合を成立させるために野手も揃えざるをえないということである。


またこれは憶測だが、捕手育成の意図という観点から、今回ピックアップされていた高橋洸のような俊足選手はなるべく揃えておきたい、、、
そんな考えもあるのではないかと、うかがわせる。


城島、里崎、阿部らの時代が終わって以降、打てる捕手が出現しない捕手育成難の現状をNPBは「興行上の問題」として認識すべきではないか。


草の根レベルで、資金のある球団だけが捕手育成に力を注いでいる状況を打破するべく、ここで一気に「球団数拡充」「16球団構想」について、検討を願いたい。


一軍、二軍、ソ巨三軍。現在すべて合わせて26人が被っているスタメンマスク。16球団なら、34人に被らせることができるのである。選手だけでなく、バッテリーコーチ、ブルペン捕手など、球界に貢献してきたベテラン捕手の行き場も確実に増える。


優勝したチームのチーム作りやらドラフトやらがマスコミにちやほやされる論調が目立ち、球界全体が必要以上に世代交代に敏感になってきている。


20代の選手が活躍することを辺り構わず褒め称え、ベテラン勢が主力としてチームに貢献していることがさも「悪」であるかのような批判的な記事も目立つようになって来た。


ファンやマスメディアからの批判を恐れてか、世論に押されてか、流行りに乗り遅れまいとしてなのか、闇雲に世代交代に走っているプロ野球界は健全と言えるのか。


「他球団が世代交代に躍起になっていても、うちはこれでいい」と、遅咲きで息の長い選手をうまく循環させる。そんな手法を持ったチームが現れて欲しいし、そういった選手達のために育成選手制度があってほしい。


育成選手制度は、未完成の未来ある素材型高校生を掻き集めて、20代前半で無職にしてしまう制度であってはならない。即戦力であらねばならないような固定観念がある大学・社会人の中から、ピークを28歳ごろに迎えるような、「遅咲き選手」という新たな概念を掘り起こすような制度であってほしい。


メジャー式の経営手法が広まり、寿命が短く、選手としてのピークを若くして迎える。そんな育成に金と時間がかからない「コストパフォーマンスのよい選手」が重宝されるようになり、結果として若くして見切られる選手も増加。


そんな育成選手制度の中もがき苦しんだ上で戦力外となった高橋洸に対して、今回のドキュメンタリーでのテロップは「まだ24歳」。


世間一般の認識では24歳はまだまだ未来ある年齢であり、プロ野球という世界を見るにあたっても、それはまだ「若手」であり、「成長する可能性を秘めている」という年齢である。


だが、近年のプロ野球界はシビアで、「24歳」は決して未来を期待する年齢ではなくなってきている。


これでいいのか育成選手制度。

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