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  北海道
【西武・今井】未成年者の喫煙について
2018/02/07 06:06

数ある法律の中で、法令遵守の意識が全くもって日本国民に植えついていないのが、未成年者の飲酒、喫煙の禁止であろう。

私は喫煙を嗜好しない。
飲酒に関しても、パーティの席でウーロン茶と誤ってビールを一口含んで、その独特な味からすぐに吐き出してしまった以外、成人以前に飲酒したことはない。

「人を殺めてはいけてない」というルールがあるから、人殺しはしない。
それと同等のレベルで、「成人以前に飲酒、喫煙をしてはいけない」というルールを守ってきたつもりである。

しかし、この道のりは決して楽ではなかった。

未成年時代のあらゆる飲み会、宴の席、年末年始。友人、家族、親戚、先輩。あらゆる人から、飲酒や喫煙を勧められ、断り続けてきた。

断るとどうなるか。
「真面目だね」と鼻で笑われるのである。

北海道日本ハムファイターズ時代のダルビッシュ有の喫煙問題が発覚した2005年から13年。埼玉西武ライオンズ・今井達也の喫煙問題が新たに浮上して槍玉に挙げられているが、今井、西武球団うんぬんの前に一度考えてもらいたい。

今井達也は確かにやっちまった。飲酒ならまだしも、これから日本球界を背負って立つであろうドラフト1位の選手が心肺機能に悪影響だらけの喫煙なんて言語道断。
まして結果的に人目につくところでなんてプロ意識が欠けている。幼い過ちである。

しかしだ、ここで「飲酒ならまだしも」と私が発言してしまうほど、日本社会において「未成年者の飲酒、喫煙禁止」というルールを守ろうという意識が全くもって欠けている。

加えて、これだけ義務教育をもって喫煙の危険性を教え込んでいるのに日本社会全体に未成年者喫煙禁止を守る感覚が根付かない。その中でスポーツ選手が違反した時だけ、「体力がうんぬんかんぬん」という理由を併記して批判するのは正しいのだろうか。

そんな国の環境下において、今回のように、偶然発覚した未成年者の飲酒、喫煙だけを話題にあげて、やれ「対外試合出場停止」だの、「停学処分」だの、これらに意味はあるのか。

今井達也の件は、プロ野球だけでなく、日本社会全体の問題の、巨大な氷山の一角にしか過ぎない。

後部座席のシートベルト着用義務化もそう。交通道路での速度制限もそう。

「長蛇の列に大人しく並ぶ日本人はルールを守って素晴らしいわ」なんて観光に来た海外の旅行客に言われる映像がテレビでよく流れるが、日本社会の実態は「法令遵守」など全く進んでいないのである。

飲酒、喫煙の解禁年齢を18歳にするもよし。厳罰化するもよし。今後の対応は日本の上の人たちに任せるが、まずはグラスルーツから。我々一般市民が、未成年者の飲酒、喫煙について深く再考しなければ、この問題の根本的な解決にはならない。

「やるならバレずにやれよ。」
「ダルビッシュと同じ大物になるかも」
「喫煙?スポーツ選手なのに?(一般人ならセーフ)」

そんなことを言う時代は、もう終わりにしませんか?

こんな社会の被害者を、「未成年者の飲酒、喫煙」という形で生み出さないように。

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