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フラワー
  北海道
(1)ハムフラワBOS修正するってよ
2017/11/03 22:00

私自身、今季のドラフトには自ら簡易的なBOS(ベースボールオペレーションシステム)を作成してするほど気合いを入れて臨んだわけだが、現実とは選手評価に開きがある部分も発覚したため、来季に向けて修正作業に取り掛かることにした。

【今回の選手評価方法】
今回の選手評価方法は至って簡素。各選手を6項目で5段階評価して、その合計点順に表を作成した。
投手は1.最高球速、2.平均球速、3.制球力、4.変化球、5.奪三振力、6.精神
野手は1.ミート、2.パワー、3.走力、4.送球、5.守備、6.精神
で評価した。


【西村天裕(NTT東日本)のケース】

私のBOSでの彼の評価はこうだ、

最速5
平均4
制球2
変化4
三振3
精神2

評価としては4位クラスといったところだがハムは現実で西村を2位指名。
私は模擬1位に高校生を指名しており、2位に即戦力投手という流れは現実と一致していたため、西村に対し私がプロ側と同じ評価が出来ていれば、2位西村を当てられた可能性があったのだ。
問題はこの、西村に対する私と日本ハム球団の評価の差が、一体何だったのか。
今回はここを突き詰めて行きたいと思う。

【補強ポイント補正点を加えてみた】

この問題の解決には一つの手がかりとして、他の即戦力右腕ではなく、なぜ(よりにもよって)西村だったのかという点について考えた。

まず、宮台を7巡目に持ってくるぐらいなので、左投手を優先する考えはなかったと思われる。
そしてチーム事情もあって、より即戦力度が重視され大卒の選択肢が消えたとしよう。

そうして社会人右腕に絞り込むと日本ハム2位時点で残っていた中では他に、
鈴木康平(オリックス2位)
斎藤俊介(DeNA4位)
柏原史陽(指名漏れ)
大野亨輔(指名漏れ)
ぐらいしか残らないのである。

素材型との評価もある鈴木や、緩い変化球のない斎藤、下位指名が可能なエネオスの柏原や、奪三振能力の劣る大野を並べると、どうしたって西村の方が中継ぎでの即戦力度は上になる。

「ハムは、不作年は社会人でも素材型を選ぶ」と勘違いした私のミス。私は鈴木を1位候補としていたが、これは矢貫とダブって見えたからだが、矢貫はよく考えれば3位指名である。
ここでの修正点としては、補強ポイントに一致する選手もそうでない選手も同じ物差しを当てて評価した、という点。

西村ら即戦力度の高い中継ぎ候補など、補強ポイントに沿う選手に、別枠で加点を設けると評価表は大きく並びが変わり、西村は晴れて3位指名程度の評価にランクアップした。


【大舞台という博打】

ドラフト候補の評価において非常に厄介なのが「大舞台での活躍」である。西村もまた、この影響をうけた選手の一人だと言える。

活躍すれば「大舞台に強い」「全国でも通用」と評価は爆上がりするものの、ミスが見られようものならその逆となるまさにハイリスクハイリターンなパワプロのサクセス的ボーナスステージなのだが、、、。

私自身、都市対抗本戦での活躍により評価を上げ下げした部分があるものの、果たしてこの作業は本当に必要なのだろうか?

プロはリーグ戦であり、失敗を取り返して成長する制度のもと野球を行える。都市対抗本戦の短期間に成績が悪かっただけで大きく評価を下げる必要はないのではないか。都市対抗本戦に出場するだけの実力がそもそもあるのだから。

だいたいにして、大舞台での活躍と精神面の評価を結びつけようという理論にそもそも無理がある。

そこで西村天裕の、都市対抗本戦変動させた分の評価を戻してみると、西村天裕は2位指名が可能なランクまで評価が変わった。

【価値観の違いを擦り合わせること】

大切なのは、こうした修正作業を行うことである。プロのスカウトは自ら持ち合わせた「眼」という物差しで選手を評価できるが、我々野球ファンはどうしてもメディアの影響にさらされてしまう。毎年のように、自身が評価していない選手が上位指名されるたびに首を傾げ、低評価のドラフト採点をする評論家や解説者がいるが、彼らは果たして自らの評価と、現実に見せつけられたプロの生の評価との差を埋めるように頭の中の修正作業を行なっているのか。

この作業を怠るからこそ、下位チームの高校生乱獲を褒め称えたり、捕手層が薄いチームの即戦力捕手2枚獲りを「バランスが悪い」と批判したりする記事が飛び交うのではないか。

ドラフトにおいては、メディアがしっかりしてくれないと、ファンにスター候補生の魅力が伝わらないだけでなく、入団する選手が可哀想である。

最後がなんか長くなったが、次回はまた違う視点から私のBOSを修正していこうと思う。

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