画像はセイタカアワダチソウ。
古くから日本に侵入しており、今では帰化植物になってしまっている。爆発的に分布を広げた背景には、戦後の物流がある。
このセイタカアワダチソウとセットで覚えたのがアレロパシー(他感作用)という植物学用語である。
要するに、他の植物との競合に勝利すべく化学物質を発生させて駆逐する、その戦略をアレロパシーと称する。
このアレロパシーによってセイタカアワダチソウは荒れ地の王様だったススキとの競合に勝利したのである。
…が、しかし。
驕れる者、久しからず。
アレロパシーの化学物質は自らの身体をも蝕む諸刃の剣であった。セイタカアワダチソウの単一群落はその化学物質によって自家中毒を惹き起こし、徐々に弱ってゆく。そこへ逸速く侵入するのがかつての敗者ススキである。
アレロパシーは古くから知られ、例えば「クルミの樹の下では他の植物は育たない」のは有名だ。古代ローマの博物学者プリニウスもその著書『博物誌』の中で同様の事を記述している。
農業でいう「連作障害」もアレロパシーが原因であるとされている。千葉県の作物であるカナリアナス(=フォックスフェイス)も連作障害の代表である。
…てな事を色々と考えながら秋の風景を観察する俺なのであった。
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