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紙魚の王
  千葉
辞書の話 ー12
2016/01/05 19:00

国民的辞典とまで言われる『広辞苑』。百科事典的編集内容が特徴で、例えば第四版では採録されている項目は約22万である。

PC仕様又は電子辞書仕様ではない、紙媒体の『広辞苑 第四版』で[ほたる]という項目を引いてみる。

解説文の中に出てくる種類としては[ゲンジボタル][ヘイケボタル][ヒメボタル]の3種類。[源氏蛍][平家蛍]は別項目として採録して解説が載っているが、[ヒメボタル]は載っていない。

同じ事を[あげは]でやってみた。解説文の中で出てくるのは[アゲハチョウ](ナミアゲハ)のみ。

…で、『広辞苑 第四版』に載っているアゲハチョウ科の昆虫は、前述のナミアゲハの他にキアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ミカドアゲハ、ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、ギフチョウの8種類。全て単独の項目として載っている。にも関わらず、[あげは]の項目からはその項目へたどり着かない。(本当はもっと多くのアゲハチョウ科の蝶は存在する)

百科事典的編集を自負しているのなら、大きい項目から小さい項目へとたどり着ける「クロスレビュー」の概念を取り入れるべきである。百科事典は通常「五十音順」に並んでいるが、それとは別に「総索引」が付いている(平凡社だけじゃないよね?)。百科事典ではたどり着く方法があるのだ。

念のため断っておくが、これは『広辞苑』批判ではない。『広辞苑』を多用する辞書マニアとしての要望である。

( ̄ー ̄)

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