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  北海道
雑記)オリックスは秘密が苦手?
2017/08/15 16:14

「いまファームに入れても遜色ない。大伸びしますよ」

昨季、花咲徳栄高の岡崎(現オリックス)を指して日本ハムのスカウトはこうコメントを発表。近年、高卒遊撃手を積極的に指名してきたチーム方針もあって、私自身「今年は岡崎かな?」と補強ポイントに合致していた印象をうけ、その選手に対して下した高評価の報道は野球ファンのみならず、他球団の目にも届いたはずだ。

ところが、蓋を開けてみると日本ハムは2位で大学生の石井を指名。遊撃手に限れば、実に7年ぶりの大卒内野手の指名だっただけに、この指名には驚かされた。今季も中日上層部が清宮1位を推しているなど編成部のコメントが紙面を賑わせることが多々あるが、これらを鵜呑みにしてはいけないと改めて感じた。

そこで某サイトを参考にして、指名された選手のうち、ドラフト前に「リストアップ」や「スカウトコメント」があった選手はどのくらいなのかと調べたくなったのでやってみた。

【パリーグ】

まず、時間の関係でパリーグ過去5年分。

一応リーグ平均を示しておくと、
全指名選手のうち、ドラフト前に〔指名された球団からの〕評価を報道で公表されていた選手は【52%】
ドラフト1,2,3位の上位では【73%】。これはメディア上の注目度の高さに由来する数値であり、13年ソフトバンク1位の加治屋以外の1位指名選手は全員報道されていた。
4位以下では【37%】やはり下位指名に関しては隠し玉的な効果が強まってくる。


◆パリーグ 評価事前報道率 総合
【総合】
オ【67%】
ロ【55%】
ソ【52%】
=======
西【51%】
日【46%】
楽【38%】

平均52%に対してオリックスは情報公開型。楽天は秘密厳守型といえ昨年は藤平、池田以外の8選手は球団内での評価が報道されていない。

◆パリーグ 評価事前報道率 上位指名
【上位】
オ【93%】
ロ【87%】
日【73%】
=======
楽【67%】
ソ【60%】
西【60%】

上位指名は前述の通り、メディアの注目度もあって平均73%となる。西武の知名度の低い選手をスカウティングする独自路線はここに数字として現れている。他球団下位予定の選手を上位指名するので、情報公開は厳禁なのだ。ソフトバンクの低値に関して詳述すると、加治屋、森唯斗、小澤、谷川原など方針上、素材型を持ってくるためである。
オリックスなんかはほとんどドラフト3位までは予告指名状態である。

◆パリーグ 評価事前報道率 下位指名
【下位】
オ【52%】
西【44%】
ソ【40%】
=======
日【31%】
ロ【25%】
楽【21%】

ただし、下位指名になると少々特徴がおかしくなってくる。上位を公開していたロッテの数値が低下し、下位指名に関しては情報漏れを防いでいる。特に4位指名された選手はドラフト前に評価を公表していない(加藤、吉原、寺嶋、東條、土肥)。
面白いのが西武。下位指名となると平均より上に上がってくる。下位指名に関しては情報公開型なのだ。というより、独自路線すぎて他球団がついていけないために公表しても支障がないといったところか。

つまりそれでだからなんだ?という話になるが、まとめるとこうなる。

◆総評
オ→積極的情報公開型
ロ→4位即戦力に勝負をかける
ソ→素材と伸びしろで順位づけ
西→上位高評価ビックリ、下位誰それ
日→下位指名情報戦
楽→秘密厳守型

オリックスのスカウトコメントは信憑性が高い(指名の意思があるかどうか、という意味で)(コメント絶対数が多いだけかもしれないけど)。
楽天は他選手の指名をカモフラージュしにきている可能性が高い。
今度暇があったらセリーグも出してみようと思う。

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