ピンポ〜ン ♪

〈 自治会費の集金です 〉

ドアを開けたら、愛子だった。

ゲっ！！！

万札を出そうとしたが、
咄嗟に、ドアを閉めながら、
〈細かいのを出しますねぇー〉
鍵を掛けようとしたら、

愛子が、グイ！と開けようとする
〈 お釣りなら、
家から持って来ます 〉
すげ〜力で引っ張りやがる！

こっちも、ドアを閉めながら
〈そう〜ですか、
探せば有りますから〉

絶対！玄関に入れさせない！

ドアの綱引き状態！
思いっきり引っ張って… …
ドアを閉めて！ガチャ！！
鍵を掛けた！勝利！
負けてたまるか！！！

ズーズーしいのも、程がある！



玄関の外で、支払ってやった。


となりの愛子は、
自動ハト撃退ババァで、突然！
自宅のベランダの手摺を
ゴイ〜ン、ゴイ〜ンと、叩く。
飛び上る程、驚く。


苦情殺到。当たり前だわ。

マンション中のハナツマミ者だ。


ウチの旦那が生きてた頃は、
仲良くしていた。
葬式にもワザワザ、来てくれた。

出掛ければ、お土産を買って帰ったり、お裾分けも良くしていたけど、必ず、何かを買って返すので、
旦那が、嫌がったから、
自然と回数が減っていった。


旦那が死んでから、暫くして
私の部屋の前の、共同の廊下や手摺に、モップや雑巾を置きっ放しにして来た。3〜4日も置きっ放しでは、たまらない。

最初は、黙って片付けてもやったが… 閉口して、管理人に相談した

管理人も、愛子を日頃から苦々しく思っていたらしく、ソートー
きつく、言ったらしい。（笑）


ある日、愛子が駆け寄ってきて
私が悪かった。と泣きの涙で
謝罪して来たが、誰が苦情を言ったのか、一軒づつ廻ったそうだ。

謝るフリをして、犯人探しかい？
呆れた。
嘘泣きだと思った。



それから愛子の報復が始まった




日記は、程々の長さで…